子どもがいる家庭におすすめの家具選び|安全性と使いやすさを両立するポイント

子どもがいる家庭におすすめの家具選び|安全性と使いやすさを両立するポイント
子どもが生まれると、家の中での暮らし方は大きく変わります。
つかまり立ちを始めたばかりの頃は、家具の角に頭をぶつけないか、倒れてこないかなど、これまで気にしていなかった部分が急に気になり始めるものです。
また、おもちゃや絵本がどんどん増えていき、片付けが追いつかないという声も。
私も一児の父の木工職人でもあります。
この記事を書いている今、私の子どもは1歳になったばかりで、少しずつ歩き始め、家の中を元気に動き回る時期です。
家具の角を守る工夫や、片付けをしやすくする収納の配置など、実際の子育てを通じて気づいたことを交えてこの記事でお話ししたいと思います。
安全性を考える
1. 角の丸みで安心感をプラス

家具の角を丸く仕上げる「面取り」は、小さな子どもがぶつかったときの衝撃を和らげ、ケガのリスクを減らす効果があります。
面取りがない家具はぶつかった時だけでなく、手で触った時も危ないです。
Twigs&Dwarfでは、デザイン性を損なわない程度に角を丸く面取りし、普段の暮らしで角が立たないよう最終的にも手作業で丁寧に仕上げています。
必要以上に大きく丸みをつけるとデザイン性が損なわれることもあるため、使いやすさと見た目のバランスを考えながら加工をしています。
2. 子どもに合わせたサイズ感を考える

安全性という点では、家具のサイズ感も大きなポイントです。
特に高さがありすぎる家具は、小さな子どもにとって上段が使いにくくなるだけでなく、家具自体が転倒するリスクも増えます。
もちろん、高さがあれば収納力は増えますが、子どもが自分で使うことを考えるなら、なるべく低めの家具を選ぶのがおすすめです。
ただし、部屋の広さや収納したい物の量によってベストな選択は変わるため、家族の暮らしに合わせて調整することが大切です。
3. 塗料の安全性も重要

小さな子どもは、何でも口に入れたり、家具に触れたりする時期があります。
だからこそ、家具に使う塗料の安全性にも注意が必要です。
Twigs&Dwarfでは、有害物質を含まない塗料を使用し、木の質感を活かしながら仕上げています。
安心して長く使っていただけるよう、自然素材が主な原料となる塗料を選んでいます。
子どもが日常的に触れる家具だからこそ、塗料選びも大切なポイントです。
→ 塗装について詳しくは
「木製家具の塗装の違い|ウレタン・オイル・ワックスを木工職人がやさしく解説」
をご覧ください。
デザイン性とのバランス
1. 安全性だけでなく暮らしの景色も大切に

子どもの安全ばかりに目を向けて、デザイン性を大きく損ねてしまう家具を選ぶのも避けたいところです。
子どもが小さい時期は一時的なもの。
必要に応じて角にクッション性のカバーをつけるなど、一時的な工夫も考えてみてください。
私自身も、自宅のテレビボードなど角が危ない箇所には今だけ取り外しができるクッション材を活用し、成長に合わせて取り外す予定です。
(ただし元気がある子供は自分で外してしまうことも。。。)
2. 暮らしに溶け込むデザインを

家具はただ使うものではなく、部屋全体の雰囲気をつくる要素の一つです。
家族みんなが心地よく感じられるデザインを選ぶことで、暮らし全体が整い、日常に小さな豊かさを感じられる空間になります。
成長に合わせて使いやすい家具を
子どもは成長とともに必要な物がどんどん変わっていきます。幼稚園に入るとお絵描きグッズや工作道具、小学校に上がると教科書や学習用具が増えます。
こうした変化に対応できる家具を選ぶことは、長い目で見ても無駄がなく経済的です。

Twigs&Dwarfの「可動棚オープンラック」は、棚の高さを自由に変えられる仕様。
おもちゃが多い時期は下段を広めに取り、学用品が増えてきたら棚を細かく区切って書類棚や本棚として使うなど、成長や暮らしの変化に合わせて役割を変えていけます。
→ 棚の高さについては、
「収納しやすい本棚の高さってどれくらい?文庫・コミック・雑誌サイズから考える最適寸法」をご覧ください。
片付けやすい奥行きと、習慣を育てる収納

棚の奥行きも重要です。
奥行きが深すぎると、奥にしまった物が取り出しにくくなり、片付ける気持ちが薄れてしまいます。
私が推奨しているのは、奥行き25〜30cm程度の棚。
子どもの手でも奥の物が取り出しやすく、自然と片付けの習慣が身につきやすい設計です。
また、最近私自身が感じているのは「見せる収納」の良さです。お気に入りの絵本やおもちゃを棚の一角に飾ることで、子ども自身が持ち物を大切に扱おうとする気持ちが育ちます。
家族で会話しながら「今日はどれを飾ろうか」と選ぶ時間が、片付けのきっかけにもつながります。
まとめ
暮らしを整える家具は、ただ収納する道具ではありません。
家族が集まるリビングや子ども部屋で、毎日の生活を支え、子どもの成長や学びを見守る存在です。
だからこそ、安全性、使いやすさ、成長に合わせた変化への対応力を兼ね備えた家具を選ぶことがとても大切だと私は思います。
私が家具製作で常に意識しているのは、「家族の暮らしに寄り添う家具」。
自然素材を活かしながら、オーダーで「ちょうどいい」一台をお届けしています。
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木工職人で、元現場監督、そして整理収納を学んだ作家が作る木製の家具雑貨を多数紹介しています。
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