ハンドメイドで木製品を作るための、木材のこだわりとは?
こんにちは、Twigs&Dwarfの斉藤です!
今回は木製品の商品を作る際の『木材のこだわり』に関してお伝します。
どこのハンドメイドショップも「こだわりや想い」があります。
むしろ「こだわり、想いがない」ショップがあるなら、そのショップが売れることはないでしょう。
Twigs&Dwarfでもいろんな「こだわり、想い」があります。
たくさんあるので、すべてを紹介すると長くなるので、今回は『木材』に関し少しお伝えします。
木製品を作るための、3つの木材のこだわり
木材のこだわりとはどんなことなのか、
ざっと3つに分けられるかなと思っています。
- 使用する木材の材種を決める
- 木材を見極めて購入する
- 使用する部位、見せる部位を見極める
この3つです。
1つずつ簡単にご説明しますね。
①使用する木材の材種を決める
木製品を作るにはたくさんある木材の種類の中から、どの材種を使用するか決めなければいけません。
針葉樹なら杉、ヒノキ、松、スプルース、ヒバ・・・
広葉樹ならオーク、タモ、ウォールナット、ケヤキ、チェリー・・・
つまり材種を選定するといっても、ものすごく種類があるんです。
この中から制作する木製品に合った材種を選定します。
(適当に決めているわけではないんですよ)
たとえば、
硬さは硬い方がいいのか、柔らかい方がいいのか、
色は明るい色がいいのか、暗い色がいいのか、
木目は明瞭に見えた方がいいのか、目立たない方がいいのか、
屋外で使用するのに適しているか、
などなど、1つ1つの木材の特性を理解した上で選定を行います。
つまり、すべての木材の個性を知っておかなければいけないということです。
Twigs&Dwarfで杉材の表札を販売しているので、杉材で説明すると、
硬さ | 柔らかい |
色 | 外側は白くて、内側が赤い |
木目 | はっきり明瞭に見える |
屋外への使用 | 適している |
このような特徴から、木製表札には杉材を使おうと思ったわけです。
他の材種で表札を作っているショップはたくさんありますが、自分の場合は「杉材の温かみある風合い」と「明瞭な木目」この2点がすごく好きで、木材などを多用したナチュラルなご新居を建てる方にピッタリなのかなと思って採用しました。
②木材を見極めて購入する
木材の購入はネットを使用したり、場合によっては自分の足で買いに行くことがあります。
自分で買いに行く時はしっかりと木材を見極めてから購入をします。
決して、端から買っていくということはありません。
木材は自然素材なので、1つ1つ木目が違うし、品質ムラがあります。
だからこそしっかり見極めなければ商品として使うことができません。
ポイントはここ
- 見た目
- 節
- 割れ
- 反りねじれ
同じ材種の木材でも黒っぽい色や白っぽい色があります。
また綺麗で整った木目もあれば見た目の悪い木目もあります。
商品の見た目に違いがあってはいけないので、全体的に見た目が整っている木材を選びます。
節とは、木材にある黒い丸っこくと硬い部位のこと。
この節は一般的に見た目を悪くしてしまうので、なるべく節が少ない木材を選ぶのがいい。
ただし、節が全くない木材を毎度見つけることはできないので、使用する大きさから節の部位を切り落とすことができるを検討して大丈夫なら節があっても購入します。
木材は割れが入ってしまうことがあります。
なのでよく見なければ買ってから使い物にならない木材となってしまいます。
大きい割れならすぐに見つかりますが気をつけなければいけないのが小さい割れ。
小さい割れでも後に乾燥収縮で割れが大きくなってしまうので、見落とさないように注意が必要です。
反りやねじれが多いと、ガタついたり、見た目を悪くしてしまうのでここもよく見て購入をします。
③使用する部位、見せる部位を見極める
最後3つ目が加工時に木材をどう使用していくかを決めるということ。
木材は「板目、柾目」や「木表、木裏」、「末口、元口」といった木材の見た目や向きを表す言葉があります。
つまり木材には作るモノによって適した使い方があるんです。
これまたすべて説明すると長くなるので今回は省きますが、これを適切に見極めて木材を使用しなければエセ木工職人です。
素人であるお客様が気づかないからと、ここらへんの見極めをできないで木製品を作っていたら少し勉強をしなおした方がいい。
(ハンドメイドの怖いのがこういうところなのかもしれないですね。)
杉の表札でも名前を彫刻する面をどっちにするのか、どこを上にするかなどは1枚1枚見極めて決めているんです。
決して何にも考えずに決めているわけではありません。
木材への確かなこだわりで商品が作られています。
いかがでしたでしょうか?
木材といっても、材種を決めるところから、購入時、製材時で細かなこだわりをもとに商品が作られているのです。
オンラインショップの説明欄だけでは説明しきれない内容ですが、本当はお客様に知っていて欲しいことでもあります。
この「こだわり」は一歩間違うと自己中心的な押し付けに変わってしまいます。
ですがこだわった方がいいモノが作れる、いいモノを提供できると、常に相手のことを想いながらより良いものを作ろうを思考錯誤しています。
その一部を少しでも伝わってくたら幸いです!
職人が本物のこだわりを持って作っている木製品のハンドメイド、ご注文お待ちしています。
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