〜日本の森林から生まれる〜杉材を使ったハンドメイドの魅力
杉という木材をみなさんはご存知だと思います。
杉林とか、杉花粉の杉です。
この杉材は日本に多く植林されており、実は一番身近な木材ともいえます。
Twigs&Dwarfでは国産材の杉材を積極的に使用しています。
それにはちゃんと理由があり、杉には魅力がたくさんあるからなんです。
今回は杉材の魅力に関して皆さんにお伝えします。
杉材の魅力
もういきなり杉材の魅力をお伝えしちゃいます。
ズバリ杉材の魅力を大きくまとめると、4つあります。
- 杉にしか出せない、明瞭な木目
- 温かみのある色味
- 日本の気候に合った木材
- 軽くて丈夫
杉材にしか出せない、明瞭な木目の魅力
杉材の一番の特徴といってもよく、最大の魅力がこの木目です。
杉材は他の木材と比べてもハッキリした木目を持っています。
木材には柾目(縦に細い目)板目(山なりの目)があるのですが、特に板目の木目は力強さを感じる木目ではないかと思っています。
このくっきりした木目は春から夏に掛けて育った「春材」と秋から冬に育った「秋材」という2種類で性質が違うからなんです。
暖かい時期は成長が早いので木の細胞の密度が低くてもどんどん大きくなります。
それに対して寒い時期は成長が遅いので、密度の高いグッと詰まった木目になるんです。
杉材の写真を見てみると、白い部分が広くて濃い部分が狭いと思います。白い場所が春材、濃い場所が秋材ということ。
つまり、四季がある日本だからこそ、この木目の明瞭な杉材が育つということなんです。
杉材の温かみのある色味
木材には白っぽい色や黄色、茶、焦茶、黒など材種によっていろんな色の木材があります。
どれがいいかは好みに分かれますが、杉材は温かみのある色味が特徴的です。
また杉材は木の中心と外側でも色が違い、中心は赤っぽい色をしており、外側は白っぽい色をしています。
それぞれ「赤身」、「白太」と部位でも名前がつけられています
Twigs&Dwarfの表札では赤身だけを使用しているため、赤身と白太をしっかり見極めています。
杉材は日本の気候に合った木材
日本には四季があると先ほどお伝えしました。
四季があるから、春材、秋材があり、季節により木の成長が変わります。
日本の木は毎年寒い季節と暑い季節を繰り返し、なんなら高温多湿、低温乾燥という木には過酷な環境で育っています。
その結果、日本の気候に耐えることができる丈夫な木材に育ちます。
杉材は日本に合った木材であり、四季を何年何十年と外で過ごしてきたからこその強さがあります。
実際に屋外で木材を放置している実験で、海外の木材はすぐに腐るのに対して国産の杉材は海外の木材より長持ちするという実験結果もあるほどです。
詳しくは下記サイトをチェックしてみてください。
出典
森林・林業学習館(https://www.shinrin-ringyou.com/mokuzai/taikyu.php)
杉材は軽くて丈夫
杉材は他の木材に比べて軽いという特徴があります。
軽いということは、なんとなく脆そうとか、すぐに壊れそうというイメージを持つ方が多いかもしれませんが、杉材は軽さの割に丈夫なんです。
実際に木造住宅の柱や梁といった強度が求められる場所にも杉材は使用されます。
また先ほどの日本に気候に合った木材でもあるから木造住宅の木材としても重宝されるわけです。
国産材に関して
ここで少し触れておきたいのが「国産材」という言葉です。
近年ではウッドショックという木材の高騰により、国産材が見直しされているんです。
日本では2021年にアメリカからの影響で木材の価格が高騰しました。
木材の高騰で国産材を見直す動き
どのくらい高騰したかというと、国内で1.5倍、アメリカで5倍と言われています。
確かにホームセンターで売っている木材は以前に比べて本当に高くなりました。
現在も働いている木工所でも海外の木材が一気に高くなっていました。
このウッドショックを境に日本の木材が見直され、国産材の自給率を上げようと政府でも取り組まれています。
いきなりですが、みなさんは今の日本の木材の自給率ってどのくらいかと思いますか?
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実は約40%です。
これでも2014年の10年前は約30%だったのでかなり改善されています。
海外の木材は人気があり、国産材は不人気・・・
それでもまだまだ自給率は低いのが現状です。
これには製材する技術や、価格、供給の不安定などいろんな課題があるからなんですが、個人的に思うのが、「国産材の魅力を感じていない」からもひとつの理由としてあると思います。
海外の木材はウォールナット、チーク、マホガニーといった三大銘木やオーク、チェリーといった見た目のカッコ良さが際立つ木材が多くあります。
それに比べて、国産材はというと、杉、ヒノキ、ケヤキなど海外に比べるとどうしても魅力度が落ちてしまうというのが世間の意見。
家具も国産材より海外の木材を使用することが多いです。
ですが、僕は海外の木材にはない国産材の良さって絶対あると思っていて、それを最大に表現できる商品作りを考えています。
だからこそ、Twigs&Dwarfで杉の見た目などの特性を活かした商品が多いのはこのためと言えます。
ちなみに、補足ですが、日本国土の約7割は森林です。
分母が大きい割には全然使われていない木材があるということなんですね。
広大な森林を手入れするためにも国産材を使用し整備する必要もあるみたいです。
国産材に関しては後日またまとめようと思うので、ここではこのくらいにしておきます。
つまるところ、積極的に国産材を使用すべきだが、魅力が伝わっていないので、じゃあ僕が国産材である杉材の良さを全面に出した商品を作って広めるといったところです。
杉材のハンドメイド
Twigs&Dwarfでは杉材を中心とした商品を多数準備しています。
特に、木製表札が人気で、杉の木目や色味の良さを全面に感じることができる自慢の商品です。
表札はいろんな種類があり、杉材の本来の良さを直接的に感じることができるベーシックな表札から、バーナーで焼くことで焼杉材としてより耐久性を増し、黒くこげた味のある表札などがあります。
もしご興味がある方、もしくはご購入はオンラインショップからお願いします。