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木製家具の塗装の違い|ウレタン・オイル・ワックスを木工職人がやさしく解説

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木製家具を選ぶときに「塗装の違い」で迷ったら

おしゃれな木の家具を見つけて、「これ、いいな」と思っても、説明欄に書かれている「ウレタン塗装」「オイル仕上げ」「ワックス仕上げ」などの言葉に、戸惑ったことはありませんか?

どれも“塗装”のことだけれど、それぞれ何が違うのか、見た目や手入れにどう影響するのかは、なかなか想像しづらいものです。

この記事では、木工職人の経験から、それぞれの塗装の特徴と違いをわかりやすくお伝えします。さらに、用途や使う場所に合わせて「どんな塗装が向いているか」も紹介しますので、家具選びのヒントにしてみてくださいね。

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塗装の違いをざっくり解説|3種類の特徴

木製家具の塗装は、大きく分けて「ウレタン塗装」「オイル塗装」「ワックス仕上げ」の3つに分類されることが多いです。
それぞれの特徴と向いている使い方を簡単に見てみましょう。

ウレタン塗装|コーティングしてしっかり守る

ウレタン塗装は、木の表面に膜をつくるタイプの塗装です。ツヤっとした見た目で、手触りは“つるつる”。
汚れや水に強く、ダイニングテーブルなどの使用頻度が高い家具によく使われています。

メリット

  • ・水拭きしても木に影響がなくお手入れが簡単
  • ・食事や飲み物をこぼしても染み込みにくい
  • ・傷や汚れに強く、きれいな状態を保ちやすい

デメリット

  • ・木の質感が失われやすい
  • ・傷がつくと補修が難しい(塗膜がはがれるため)

 

オイル塗装|木にしみ込んで内部から守る

オイル塗装は、塗膜を作らず、木にしみ込んで内部から保護するタイプ。
木そのものの表情や手触りを活かした仕上がりになります。

メリット

  • ・木の質感・手触りがそのまま残る
  • ・経年変化を楽しめる
  • ・傷や凹みの補修がしやすい(削って再塗装が可能)

デメリット

  • ・水や汚れが染みやすく、こまめなケアが必要
  • ・定期的なメンテナンス(オイルの再塗布)が必要

 

ワックス仕上げ|ツヤと手触りをプラス

ワックス仕上げは、薄く表面を保護して、木の表面に自然なツヤやなめらかさを加える塗装です。
単体で使う場合もありますが、オイル塗装との組み合わせて使用することもでき、Twigs&Dwarfではこの方法を採用しています。

メリット

  • ・木肌に吸いつくような手触りになる
  • ・ツヤ感がアップし、見た目にもあたたかみが出る
  • ・傷がついても、部分補修がしやすい

デメリット

  • ・水や汚れを弾くがウレタンほどではない
  • ・濡れたものを長時間置くと染みになることも

 

どんな家具に、どんな塗装が向いている?

塗装の種類によって、使い勝手や見た目は大きく変わります。家具の用途や設置場所に合わせて選ぶのがポイントです。ここでいつくが家具の事例を紹介します。

ダイニングテーブル

毎日食事に使う場所なので、清潔感と耐水性が求められます。

ウレタン塗装がおすすめ:水や汚れを弾くので、飲み物や食べ物をこぼしても安心。

一方でオイル+ワックス仕上げなら、木のぬくもりや風合いをより感じられます。
 → その場合はランチョンマットなどでの保護がおすすめです。

オイルだけだと輪染みができやすいので、取り扱いには注意が必要です。

子ども用の机やイス

安全性と補修のしやすさを重視したい家具です。

オイル塗装は自然由来の成分が使われることが多く、万が一口に触れても安心。

食事をする場所や子供用の家具には“食品衛生法”に適合した、安全性の高い塗料かを確認しましょう。

飾り棚・収納棚

水気や汚れの心配が少ないため、見た目重視で選べます。

オイル+ワックス仕上げで木の風合いを引き出すと、空間がやさしく整います。

経年変化で深まる色合いも楽しめます。

見た目・手触りの違いを比較

塗装の種類見た目手触り傷の補修メンテナンス
ウレタンつやつやで均一つるっとした感触難しい不要(基本的に)
オイルマットで自然しっとりと木の感触しやすい年1〜2回再塗装
ワックスやわらかなツヤ吸いつくようななめらかさしやすい状態に応じて再塗布

Twigs&Dwarfの塗装方法|“オイル+ワックス”の2段階仕上げ

Twigs&Dwarfの家具は、“オイル塗装+ワックス仕上げ”という2段階の方法を採用しています。これは、木の質感を残しながら、ほどよく表面を守る塗装方法です。

● 木の中までオイルをしみ込ませる
内部から乾燥や汚れを防ぎつつ、木目や手触りをそのまま活かします。

● 表面はワックスでなめらかに
最後にワックスを塗ることで、自然なツヤ感と手に吸いつくような肌ざわりを実現。指先で触ったときの気持ちよさが違います。

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**Twigs&Dwarf(ツイッグスアンドドワーフ)**は、木工職人が一つひとつ手作業でつくる木製家具のブランドです。

Twigs&Dwarfの家具はすべて、木材の風合いを活かす“オイル+ワックス仕上げ”。
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「ただ置くだけの家具ではなく、“使いたくなる”家具を届けたい」
そんな思いで、細部の仕上げにもこだわっています。

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よくあるQ&A|塗装についての疑問に木工職人が回答

Q. オイル塗装って、手間がかかるイメージです…

A. 年に1回程度、オイルを塗るだけでOKです。オイルによるヌメとした肌触りがなくなってきたら塗り直すのといいでしょう。
日々のケアは乾拭き程度で問題なく、意外と気軽に使えます。

Q. ウレタン塗装の家具でも補修できますか?

A. 小さなキズなら補修ペンなどで目立たなくできますが、削って直すのは難しいです。
補修性を重視するなら、オイルやワックスのほうが向いています。

Q. 子どもが舐めても大丈夫な塗装って?

A. 食品安全基準に適合した塗料を使用することをおすすめします。特にオイルやワックスは蜜蝋などの天然素材を中心としたものを使用するとより安心です。

Q. 木の質感を一番活かせる塗装は?

A. 木そのものの表情を味わいたいなら、オイルもしくはワックスがベストです。
自然素材の魅力を最大限に引き出せます。

まとめ|塗装の違いを知ると、家具選びがもっと楽しくなる

塗装は、家具の見た目や使い勝手を大きく左右する大切な要素です。

  • ・お手入れ重視ならウレタン
  • ・自然な風合いを楽しむならオイルやワックス
  • ・傷の補修性を大切にしたいなら、塗膜のない仕上げを選ぶ

暮らし方や価値観に合った塗装を知れば、自分にぴったりの家具が見つけやすくなります。
Twigs&Dwarfでは、そんな「ちょっといい暮らし」をかなえる家具づくりを続けています。
気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

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